回答者の85%が自身が受けた性教育は不十分だと感じた。

回答者の85%が、自身が受けた性教育は不十分であると回答しました。性に関する知識の情報源としては学校（22％）、本・雑誌・マンガ（17％）、掲示板やウェブサイトなどのオンライン情報源（16％）がトップ3となりました。

プレジャートイを使うことには前向き。でも何から始めたらいいかわからない。

回答者の約60％はプレジャートイを使うことに抵抗がありませんでしたが、使ったことがある方々は55％、さらに購入したことがある方々は41％という結果になりました。使用しない主な理由としては知識不足（28％）が挙げられました。プレジャートイのコンセプトは受け入れている一方で、買うことが恥ずかしい（19％）、どこで手に入るかわからない（11％）といった、購入する段階での障壁が存在することも明らかになりました。 興味深いことに、回答者の17％が性生活に満足しているためプレジャートイを使わないと回答しましたが、その半数以上がオーガズムを経験したことがありませんでした。性的な満足度はオーガズムのみで定義されるわけではないですが、セクシャルウェルネスの概念を取り入れた性教育が行われていないことを示すのではないかと考えます。 また、パートナーとの親密さを維持するためにプレジャートイを使用している回答者は、使用していない回答者と比べてセクシャルヘルスを重要視する傾向が20～30％高いという結果になりました。

ラブホテルで見つける愛

婚前交渉が一般化しつつある中（回答者の75％も抵抗がないと回答）、独身者の約50％が普段の性交渉を宿泊施設で行うと回答しました。宿泊施設の中ではラブホテル（21％）がホテル／ゲストハウスよりも人気がありましたが、既婚者や同棲中のカップルにおいては、半数以上が自宅で性交渉を行う傾向がありました。また、性交渉をする場所にはお金をかける一方で、性的サービスへお金を払うことに対しては回答者の70%が抵抗があるという結果になりました。

回答者の70%がセクシャルウェルネスは自身の健康/ウェルビーイングに重要であると感じた。

回答者の約70％がセクシュアルヘルスは自身の健康/ウェルビーイングにおいて重要、かつ、パートナーとの関係を維持する上でも重要であると回答しました。性交渉は人生において重要であると回答した人も60％おり、特に20代と30代においては重要視する人が多い傾向にありました。しかし、セクシャルヘルスや性交渉は重要であると感じるものの、疲労（12％）やストレス/不安などの精神的問題（11％）が性生活にネガティブな影響を及ぼしているという課題も見られました。

今回の調査結果を踏まえ、女性中心の技術開発と女性が安心してプレジャーについて学べる機会の創出、そして性教育とエンパワーメントのギャップを埋めるための取り組みが必要であるとLELOは考えます。LELOのミッションは恥じることのないエクスタシー体験を提供することです。啓蒙活動の取り組みを通じて、セクシャルウェルネスはジェンダー、性的指向、人種や年齢のボーダーを超えることを伝え、セルフケアとして自分を愛することの大切さを発信し続けます。

*脚注：LELO Asiaからの委託でfermata株式会社が2023年5月に調査を実施。日本在住、18歳以上の生物学的女性353名が参加。
イラストレーション：Kimiaki Yaegashi